奈良のおすすめ ドライブスポット  〜曽爾高原〜

宇陀郡曽爾村にある、すすきの曽爾(そに)高原に行ってきました。

ぬるべの郷と言われる、のどかな山里です
曽爾高原は一面ススキが広がる高原の風景が特徴で
この季節のススキは日差しを浴びて銀色や金色に輝き、
風が通り抜け、まるで大海原の波のような幻想的な世界が広がっていました。
ポスターなどでよく写っているのが、
夕日を乱反射させ、逆光で撮られたススキの穂が金色に輝きながら風に揺れる風景がおなじみですね。

どうして曽爾高原にススキが多いの?

昔から民家のかやぶき屋根の材料として使われていました。
かやぶき屋根はススキ、稲ワラ、など身近にある材料で作られるのですが、
トタンや瓦が普及したことにより、年々使われる事が減ってきました。
周辺では杉の植林が進められていたために、
この素晴らしい景観が杉山に変わっていくのを村は忍びなく思いススキの草原を保護するようになりました。
その広さは40ヘクタール、ススキを守るために
毎年3月に山焼きが行われその灰が肥料となり、美しい景観が守られています。

曽爾高原の近くにはお店とかありますか?
地元の方が力をいれて特産品を使った食事やとれたての高原野菜などを販売している
「曽爾高原ファームガーデン」が充実しています。観光情報を知るのにいいところですね。

また美人の湯といわれる「お亀の温」もあります。
人気ランキングで常に上位に入るこの温泉は、ぬるぬるとして、肌にまとわりつく感じで、
乾燥肌の人にお勧めだと、村の方が教えてくれました。
曽爾村の見どころはなんですか?
やはり自然美です。大蛇伝説がのこる長走(ながばしり)の滝や、やまとの水に選ばれている、済浄坊(さいじょうぼう)の滝
それに天然記念物に指定されている鎧(よろい)岳、兜(かぶと)岳、柱状節理が高さ200m長さ1500mも続き、美しい景観の屏風(びょうぶ)岩、これらは曽爾三山と呼ばれ、火山活動により形成された迫力ある姿が人気です。

曽爾村の特産品はなんですか?
私が食べた物を紹介しましょう。
高原野菜のヤーコン、トマト、村のお米の米粉を使ったパンなどです。
ヤーコンてなに?
中南米アンデス高地原産のキク科のお芋で見た目は白いさつまいもの様。
生で食べると梨のような食感でほのかに甘味がありました。
赤ワインよりポリフェノールが多く低カロリーでオリゴ糖のかたまり、
といわれ食物繊維が非常に多いんですよ。
どうやってたべるの?
村の若いかたが教えてくれたのが、細い短冊に切り、水にさらして、生のままサラダで食べたり、
炒めてきんぴらにしたりかき揚げにするそうです。
レストランでは、ヤーコンカレー、すりおろしたヤーコン入りのドレッシングが人気でした。

トマトは夏のものでは?
数ある高原野菜のなかで住民の方も一押しで、農家の方に聞いたところ、実は秋のトマトが夏の物より美味しいのだよ、と教えてくれました。
確かに実がギュット詰まっていて濃厚な味でした。
あと、お店で見つけたのがトマトの奈良漬け地ビールです。
トマトの奈良漬け?

まだ青いトマトを粕漬けにしたもので旅番組のテレビでもよく紹介されるそうです。
地ビールは本場ドイツのブルーマイスター直伝の製法で、毎日作られています。この地ビールや料理、野菜の栽培に使われているのが、近年、名水100選に認定された、村の湧き水。
周りの山々からもたらされる村民の生活に欠かせないこの水が、名水に認定されるなんて、本当に羨ましい限りですね。