国内最大規模の三重県松阪市飯高町月出にある中央構造線

国道166号線から月出川沿いの車道を進むと駐車場があり、歩いて約500mの距離ですが、杉の木立の中の急な坂で、雪が残る滑る道でした。

三重県松阪市飯高町月出の大規模な露頭(地表に現れた岩盤)は、2002年に「月出の中央構造線」として国の天然記念物に指定され、2007年には、日本の地質百選に選定されたそうです

説明によると・・・
中央構造線は日本で最大規模の「断層」で、関東から九州まで約1,000キロメートルも続いています。
この断層は、ズレが極めて大きいため、中央構造線を境に分布する岩石がまったく違っています。
また、地形にも大きな影響を与えており、高見峠などから眺めると、中央構造線の通る地点は山腹が凹状になって直線に続いています。
西日本全体にまたがる中央構造線は、岩石がもろくなっており、地下水もしみこみやすいため、地表で見ることのできる場所はほとんどありません。
月出のワサビ谷の崖には、断層部分が30メートル以上にもわたり露出しており、調査していただいている専門家からは、日本で最も規模が大きく、しかもわかりやすい観察地であると高い評価を得ています。

↑月出の集落 石垣の棚田が印象的でした

↑周辺には霧氷・エビのしっぽが見られる三峰山(みうねやま/1235m)高見山(たかみやま/ 1248m)が
あり、沢山の登山客でにぎわいます