奈良 学問の神 菅原道真が生まれた地 〜菅原天満宮〜

受験・進学の季節です。
学問の神といわれる菅原道真がここ奈良の菅原で生まれたと言われています
今の菅原天満宮は、住宅地にある決して大きな境内ではありませんが、菅原道真がこよなく愛したという
梅の木がそこここに植えられ、花のこの時期には梅の香りをたどれば神社に行けるほど周辺に良い香りが
ただよっていました


毎年2月25日は「おんだ祭り」が行われ、五穀豊穣を祈ります
今年はお天気が良く、日焼けしちゃいました。でも風が強い日でした。


かつての米作りの様子を狂言で再現したもので、ユーモラスなおんだ祭りです
田主(たぬし)・牛に選ばれた方が面をかぶり演じるのですが、毎年、牛役は小学生で今年は野球をしているという高学年の男の子。持ち前の体力で元気に走り回る唐鍬をひく牛を演じ、田主さんがその速さについて行くのがやっとと言う感じではぁはぁと必死な姿に観客に笑いがおこる和やかな行事です

いかにリアルに・ユーモラスに演じるかで御ひねりが沢山飛んできます
牛役の子どものお駄賃になるそうです




唐鍬・肥えまきなど今では見られない米造りの様子が見ることが出来ます
「西の空に青い光〜♪」「打ち出の小槌あるかやさよの(?)〜♪」
「天より賜る…稲三束(ば)米八こく 若しょうぶ帯にしたれば帯につぶろぐ 
うなじなまめく 大ぼうじょう 二つ並べて いづれとにおう 顔よしとにおう〜♪」




種籾を蒔くときには、籾と小豆が観客に撒かれ「パラパラッ」と雨のように降ってきました
このあたりの方はこの蒔かれた籾と小豆をそれぞれ五粒づつを集めて、五粒=合格!ということで
受験の合格守りにするそうです。さすが、菅原道真公ゆかりの神社ですね!


籾を蒔き芽が出かけた様子を「つばめぐち」
葉が伸びてくると「ささだけ」
と言うそうですね。見たままの様子がわかる言葉。なるほど…

「東の国より八百人 西の国より八百人 南の国より八百人 北の国より八百人
あわせて三千二百人の早乙女を〜♪」

松の葉を束にしたものを「松苗」といい、最後に数十本観客に撒かれました。運よく手にした方は家に持ち帰り
豊作を祈って自分の田んぼにまつるそうです。田の無い方は門や玄関にまつるのだとか




ハッピの模様や瓦には梅のデザイン

菅原天満宮
奈良市菅原町518 

近鉄奈良駅からのバス停がそばにあります
電車の場合は、近鉄尼ヶ辻駅or西大寺駅下車 徒歩10分〜15分
 

今後の行事 2月7日(日)〜3月7日(日)  盆梅展 開催 (入場料一人500円)
      3月21日(春分の日)  午後1時より3時まで(予定) 奈良筆祭り 
      6月25日(金)  午後1時より 誕生祭と鷽替神事