奈良の冬至は正暦寺でカボチャ尽くし

冬至祭・中風封じにカボチャづくしの精進料理をいただいて来ました2009年12月22日
要予約ですが、余裕があれば当日でもOKという事

菩提仙川


夏は蛍が舞い秋には錦の里として、もみじの名所です
この季節は、すっかり葉を落とした木々の色あせた風景の中、
道沿いに真っ赤な南天の実と熟れた小さな渋柿が鈴なりになっていて、
冬枯れの山里に鮮やかな紅色や朱色が目を楽しませてくれました

「もう何年も毎年来てます」と艶々のお顔の86歳の女性は手摺のない石階段をスタスタと上がっていかれた
「カボチャのおかげ」と実証しているようでした
暖房の効いたお部屋には常に20人位の人が入れ替わり立ち代わりで精進かぼちゃ弁当を食べていました
持ち帰ることも出来るが熱々のお吸い物はここでしか頂くことが出来ない
たまたま近くに座った親子三代の家族連れのメンバーに本日最年少の8ヶ月の坊やが、
美味しそうにかぼちゃを潰して食べさせてもらっていました
ニコニコと愛想の良い坊やは、新聞記者のカメラに引っ張りだこでしたよ


お料理の内容は次の通り

写真はお喋りに気を取られて撮るのを忘れてしまいました!

カボチャご飯・・・・・お米と2cm角に切ったカボチャ(なんきん)とお出汁の効いた薄めのしょうゆ風味
天ぷら・・・・・・・・えびすカボチャと糸カボチャ(繊維状のかたまり)
糸カボチャの酢の物・・茹でると実が繊維のようにほどけてシャキシャキの歯ざわりに
煮物・・・・・・・・・大根、人参、高野豆腐、しいたけ、こんにゃく、きぬエンドウ
白和え・・・・・・・・糸カボチャ、さつまいも、人参、こんにゃく
漬物・・・・・・・・・奈良漬、大根
汁物・・・・・・・・・なんきん、ゆず皮、菊菜、糸なんきん


境内を流れる菩提仙川の清流の清水を用いて、初めて清酒醸造されたという伝承がある


正暦寺
奈良市菩提山(ぼだいせん)町157